2日ほど前に、半身浴中に読んでいた北村薫さんの水に眠るを読み終わったりました。
実は北村さんの作品を読んだのはこれが初めてです。
ずっと興味はあったんだけど、本屋さんに行くとどうしても目移りしてしまって(^^;手に取るまでに数年かかってしまいました…今は後悔しています
この作品は、北村さんの(連作ものではない)初の短編集なのだそうで、10本のお話が収録されています。
どの人も体験できそうで、実は出来ない人も沢山いそうなお話だったり、ちょっぴり恐かったり、不思議だったり、うっすらと不気味だったり、1作1作、どれも印象的でした。
その中でも、「わぁ、こんなことがあったら素敵だなぁ
」と、主人公を羨ましく感じた「恋愛小説」の感想を書きたいと思います。
主人公の美也子は、保険会社に勤める28歳のOL。
恋人はいないが、親からはちょくちょく見合い話を勧められて、少し苛立っている。
そんな毎日の中で、ふと電話が鳴った。
相手は何も話さない。
受話器の向こうから、ピアノの音が流れて来る…。
美也子が疲れた時、淋しい時に電話のベルは鳴り、美也子を癒してくれた。
やがて1年が過ぎ、その電話は「かかって来る」ばかりのものだと思っていたが、ある時、美也子は「自分から電話をかけている」ことに気づく…。
恋人もいないし、好きになれるような人もいない美也子は、このあと、「運命の人」に出会います。
そこで物語は終わり。
とっても不思議です。
美也子と美也子の運命の人は、物語の中で一度も会話をしていません。
いつも電話で繋がっているけれど、聞こえて来るのは音楽だけ。
でも、相手の住んでいる街や、相手のことが良く判るんです。
そして、運命に導かれて出会います。
こんなこと、現実には絶対にあり得ません。
でも、自分が誰かと出会って、まだそれほど親しくなっていないのに、一緒にいることが心地のいい人っていたことがありませんか?
もう何年も親しくしているような感覚で話すことができる人がいたことはないですか?
私はこのお話を読みながら、そう言う、自分にとって「特別な人」のことを思い出し、ドキドキしちゃいました
美也子のような経験は決してできないけれど、誰にでも沢山の「運命の人」がいて、癒されたり、励まされたり、愛し合ったりしながら生きているんだなぁ…。
そう思うと、なんだかとても幸せな気持ちが溢れて来ました。
他にも、ちょっとどぎまぎしながら読んだのは、「矢が三つ」そして、淡々としているのに、凄く切なくなってしまったのは「植物採集」でした。
物語のひとつひとつに、それぞれ色があって、その色の中に溶け込むことができると、とっても心地よく読める気がしました。

水に眠る
実は北村さんの作品を読んだのはこれが初めてです。
ずっと興味はあったんだけど、本屋さんに行くとどうしても目移りしてしまって(^^;手に取るまでに数年かかってしまいました…今は後悔しています

この作品は、北村さんの(連作ものではない)初の短編集なのだそうで、10本のお話が収録されています。
どの人も体験できそうで、実は出来ない人も沢山いそうなお話だったり、ちょっぴり恐かったり、不思議だったり、うっすらと不気味だったり、1作1作、どれも印象的でした。
その中でも、「わぁ、こんなことがあったら素敵だなぁ
」と、主人公を羨ましく感じた「恋愛小説」の感想を書きたいと思います。主人公の美也子は、保険会社に勤める28歳のOL。
恋人はいないが、親からはちょくちょく見合い話を勧められて、少し苛立っている。
そんな毎日の中で、ふと電話が鳴った。
相手は何も話さない。
受話器の向こうから、ピアノの音が流れて来る…。
美也子が疲れた時、淋しい時に電話のベルは鳴り、美也子を癒してくれた。
やがて1年が過ぎ、その電話は「かかって来る」ばかりのものだと思っていたが、ある時、美也子は「自分から電話をかけている」ことに気づく…。
恋人もいないし、好きになれるような人もいない美也子は、このあと、「運命の人」に出会います。
そこで物語は終わり。
とっても不思議です。
美也子と美也子の運命の人は、物語の中で一度も会話をしていません。
いつも電話で繋がっているけれど、聞こえて来るのは音楽だけ。
でも、相手の住んでいる街や、相手のことが良く判るんです。
そして、運命に導かれて出会います。
こんなこと、現実には絶対にあり得ません。
でも、自分が誰かと出会って、まだそれほど親しくなっていないのに、一緒にいることが心地のいい人っていたことがありませんか?
もう何年も親しくしているような感覚で話すことができる人がいたことはないですか?
私はこのお話を読みながら、そう言う、自分にとって「特別な人」のことを思い出し、ドキドキしちゃいました

美也子のような経験は決してできないけれど、誰にでも沢山の「運命の人」がいて、癒されたり、励まされたり、愛し合ったりしながら生きているんだなぁ…。
そう思うと、なんだかとても幸せな気持ちが溢れて来ました。
他にも、ちょっとどぎまぎしながら読んだのは、「矢が三つ」そして、淡々としているのに、凄く切なくなってしまったのは「植物採集」でした。
物語のひとつひとつに、それぞれ色があって、その色の中に溶け込むことができると、とっても心地よく読める気がしました。
水に眠る


